チラシで集客万来

2色チラシと手書きチラシで集客

手書きチラシで売上増!

手書きチラシ3000枚で15名ご来店

 

飲食店様でも、このところ2色刷りチラシ手書きチラシのご依頼が増えていて、その効果を実感されて嬉しいお言葉を頂きます。

その中で、お客様が実際の数値を教えて下さったチラシがありますので、ご紹介させて頂きますね。

 

手書き2色チラシお好み

 

表面のチラシ画像です。裏面はメニュー表と割引券になっています。この自作の手書き2色チラシ3000枚を配布して15名が来店されたチラシです。200枚に1人のご来店ですね。

 

この手書き2色チラシ、店主さんが「電話番号はここがいいかな」とか「地図だけじゃなくて分かりすい案内を」といった、お客様への心遣いに満ちたチラシになっていることが分かります。それによって店主さんのお客様への心遣いが伝わってくるのです。

 

「お好み焼き・鉄板焼」と、お客様がいちばん知りたいことがキャッチコピーになって、そのすぐ側に「イオン南千里店の向かいです」と、分かりやすいお店の場所が案内されています。地図は下にあるのですが、あえてキャッチの側に場所のご案内を書いているんですね。

そして見る人の目線の流れに沿って、営業時間や食べてもらいたいお店の名物が書かれています。これはもう、店主さんだからこそ成し得る、お客様への心遣い、情熱の表れで、印刷業者が用意しているテンプレートに基づいたチラシとは一味も二味も違うチラシになっています。 

なかでも特に目を惹き付けられたのが、この言葉。

「車椅子・杖歩行の方、歓迎します」

飲食店様のチラシで、車椅子について書かれたチラシは目にすることがあっても、杖歩行の方にも心がいき届いているチラシは見たことがありません。

このお店は、そこまで心が行き届いているのです。こんな店主さんやスタッフさんが心を込めて作る「お好み焼き・鉄板焼」、少しくらい足を伸ばしてでも食べてみたいじゃありませんか。すこぶる居心地が良いお店であろうことが、行く前から想像つきます。

このチラシを見て来店されるお客様は、もう最初からお店との相性が良いお客様に決まっていますので、常連様にもなる方も多いことでしょう。リピーター率が驚異的に高いことも、手書きチラシの大きな特徴です。

  

2色チラシで売上が3割増

 

4月25日、こんな嬉しいメールを頂きました。

「いつもお世話になっております。札幌のやき肉イ・ジャンの金です。今回で既に4度の発注となります。カナンさんの印刷は毎回大変好評で、このチラシにより売り上げが平均3割もアップしました!」

 嬉しくて御礼のお返事をさせて頂きましたところ、次のメールを頂きました。 

「早速のお返事ありがとうございます!逆に私どもがお礼を申し上げたいです。カナンさんの印刷で今までミスプリントや折れは1枚も無くて仕事に対するクオリティは相当なものだと感じます。重ね重ね、いつも本当にありがとうございます!!」

 

印刷屋は当たり前に仕事をしていればお客様満足度100%かも知れませんが、それは当たり前のことで、チラシを作られるお客様が本当に求めているのは、集客効果が上がり、売上げがUPすることですよね。

そんなやき肉イ・ジャン様のチラシが、この2色刷りチラシです。

 

2色チラシ焼肉

 

業者任せで集客できる時代は終わった

 

いまや新聞折込チラシやポスティングチラシは、印刷業者が手軽なテンプレートで作った、似たようなチラシで溢れています。プロのデザイナーよりも安価に作成できるので、簡単・便利・安価に惹かれて依頼される方が多いのでしょうが、写真やモデルさんもよく見るフリー素材と呼ばれるもので、見向きもされないチラシで溢れています。

 

チラシのデザイン、印刷、新聞折込業やポスティング業者の選択・・・何もかも業者に任せっきりで成果が上がるような時代は、とっくに終わっています。簡単・便利・安価なチラシでも、当たらなければ、お金をドブに捨てるようなものです。

自分でチラシを作り、折込業者やポスティング業者を自分で探して良いところを選べば、集客効果は更に上がりますし、自分やスタッフさんでポスティングすれば効果は格段に向上します。

それによって起死回生の大逆転をされた方もいらっしゃいますし、売上増されている方が増えているのです。

 

 

 

手書きチラシの効果●実証編

チラシの効果は「論より証拠」

 

いきなりですが皆さん、次の①両面チラシと②片面チラシの2つを見比べて頂けますでしょうか。どちらも同じ美容院さまのチラシです(画像はあえて粗くしてあります)。

 

①業者に委託したチラシの表面

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①業者に委託したチラシの裏面

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②自作の手書きチラシf:id:levites:20171018161827j:plain

この2つのチラシ、どちらが効果があったと思われますか?

①の業者に委託したチラシは12500枚印刷し、業者によるデザイン費とポスティング費用を含めてチラシ作成にかかった全経費は20~30万円だったそうです。このチラシでの新規来店数は5名。もちろん大赤字ですよね(^-^;

 

②の見よう見まねで初めて作った自作の手書きチラシは、5000枚印刷し、チラシ印刷代13000円とポスティング代行業者費21000円の計34000円。このチラシを見て来店した新規来店数は13名で、新規売上121000円を達成。

ほとんどの人の常識的な感覚を粉々に粉砕する結果だと思いますが、これがまぎれもない現実です。

 

印刷業者が無料で(あるいは安値で)テンプレートを使ってデザインしてくれて、上記の①のチラシを提示されたら、ほとんどの人が納得するのではないでしょうか。

クライアントが納得する綺麗なデザインのチラシ、それがいわゆる「お客様満足度98%のチラシ」です。

ところが業者は、結果(集客効果)に責任はもってくれません。クライアントが本当に望んでいる「お客様満足度」とは、チラシの綺麗さやプロっぽさでしょうか? 

 

読まれるチラシは0.8秒で決まる

 

業者にテンプレートデザインのチラシ作成を依頼すると、業者が提案してくるチラシは、多くのクライアントが納得するデザインのチラシです。集客効果があるチラシではありません。業者は、クライアントが納得するチラシを作らなければ注文が取れないわけですから、①のようなチラシを作らざるを得ないのです。②のようなチラシを業者が作ったら、クライアントが納得してくれないからです。これが当たらないチラシが量産されている仕組みです。

 

どうして①のチラシが効果なくて、②のチラシが効果あるのか。

身も蓋もないことを言ってしまいますが、チラシを読んでいる人は、ほとんどいません(笑) もっと言うと「チラシを読むかどうかは、パッと見て決める」んです。チラシをパッと見て、それを読むかどうかを決める時間は0.8秒だと言われています。この0.8秒が、読まれるか、捨てられるかの、運命の分かれ道なのです。

 

①のチラシと②のチラシ、どちらを読んでしまいますか? 読んでしまうのは綺麗なチラシの方でしょうか、なぐり書きのような手書きチラシの方でしょうか?

それは結果(数字)が証明してしまっています。見て読まれるのは圧倒的に②のチラシなのです。 

 

「自作の手書きチラシ、凄く反響良いです!」

 

今年3月から、うちにチラシ印刷を依頼くださって集客効果を上げておられる美容室さんのチラシを、ご紹介させて頂きますね。

A4サイズ・両面印刷・4000枚のご依頼でしたが、5月に2回目のご依頼があり、「チラシ凄く反響良いです(*´▽`*)」とのことでした。チラシはスタッフの皆様が手配りされているそうです。それが、このチラシです。

手書きチラシ美容室

オレンジで消してある部分は店名です。両面チラシの表面ですが、裏面は各種メニューと料金表になっています。

6月にまたご依頼があり、「前回もとっても反響良かったです('◇')ゞ また次回もよろしくお願いします(●´ω`●) 」とのことでした。梅雨どきに向けて作られたのが、このチラシ(表面。裏面は前回と同じメニュー表)です。

手書きチラシ美容

思わず、「うまいっ!」と叫んでしまいました(笑)。

ライトブルー紙に茶インクは、人気のアイス・チョコミントのカラーです(*・∀-)b

 

8月には「お客様の声チラシ」、9月には単発で「敬老の日キャンペーンチラシ」を挟んだ後に「ハロウィン・キャンペーン」チラシのご依頼でした。

手書きチラシお客様の声

手書きチラシ敬老

手書きチラシハロウィン

 

結果はいずれも、「今回のチラシの反響も凄い良かったです(*^^*)」とのことで、最新の10月チラシは「スタッフ紹介チラシ」です。

手書きチラシスタッフ

 

チラシを超えて、これはもう最上級の優れた名刺だと思います。

お店に行かない人でも、お店の前を通ったら、つい、お店の中を覗いてスタッフさんを見てみたくなるのではないでしょうか?

そこまでお店とスタッフさんに親しみを感じたとしたら、それは凄いチラシです。何度か、このお店のチラシを見ているうちに、いつかは行ってみたくなる可能性が、とても高くなっていくので、チラシを積み重ねていけばいくほど地域の人たちの気持ちをつかんでいくはずです。

 

もし、どうしても自作じゃないチラシを作りたい場合は、業者のテンプレートチラシではなく、少々の値が張ってもプロのデザイナーに依頼すべきです。無料のテンプレートチラシはプロのデザイナーでなくても手軽にチラシをデザインできますが、集客効果が無ければお金をドブに捨てるようなものです。

  

 当たるチラシは偶然じゃない

 

私たちは皆、自分で選んでここに来たの。

偶然じゃない。運命なんかでもない。

君が今まで選んできた選択と、

私が今までしてきた選択が私たちを会わせたの。

私たちは自分の意志で出会ったんだよ。

 

住野よる著作の小説君の膵臓をたべたい(双葉社)の中でヒロインが主人公に告げる言葉です。映画化されて大ヒットしたので、ご存知の方も多いと思います。

私はこのセリフが大好きになりました。そして、当たるチラシも同じなんです。

 

当たるチラシは、偶然じゃないんです。運命なんかでもないんです。

当たるチラシは、自分の意志で作るものです。

お客様たちは、そんな自分の意志で出会う人たちです。

だからこそ、大切な絆がつむがれていきます。

そんな絆は、チラシを超えて新たな絆をつむいでくれます。

 

自作チラシは、単なるチラシにとどまらず、1通1円~2円程度で出せるハガキや手紙と同等の効果を持っているのです。業者が作るテンプレートチラシとはまったくの別物と言っていいでしょう。

 

◆追記

この記事をUPした後、記事で紹介させて頂いた美容室さまのチラシの効果その後です(お客様から頂いたメールの原文ママ)

 

「なんとーーー1月の新規のチラシの集客数が21人でした( *´艸`)  着々と成果が上がってきております( ^ω^ )」(配布枚数4000枚)

 

「月に4000枚を手配りで20人の新規集客というのを、私やスタッフをはじめ、周りの美容室の先輩たちもびっくりしてます( *´艸`)」

 

  

 

 

 

2色チラシで起業に成功

手書きチラシ、自作チラシが成功している理由

 

自作のワープロチラシや手書きチラシでコンスタントに集客に成功し続けている人たちがいます。そこに共通しているのは、ワープロチラシであれ手書きチラシであれ、自分でチラシを作成していることです。 そして、もう一つの共通点が「信頼できる誠実な広告」であることです。 

 

「信頼できる誠実な広告」はずっと昔からユーザーの信頼を勝ち取ってきましたし、ありふれたデザイン広告が溢れる現代ではなおさら、ひときわ目を引く個性的な広告になっています。

いま自作の手書きチラシや、ワープロチラシが以前にも増して効果を上げているのは、こうした背景が後押ししているからだと言えます。 

  

フルカラーより2色チラシが効果大って、ほんまでっか?

  

昨年、明石家さんまさんがMCをつとめる『ほんまでっか!?TV』という人気テレビ番組で、脳科学者の中野信子さんがスーパーのチラシ作りをアドバイスするという企画がありました。

たまたま番組を観た私は、中野さんのアドバイスに「なるほど!」と思いました。現代日本のチラシ広告の現状にマッチしていると思ったのです。

 

kininal.me

 

中野さんのアドバイスに基づいて、スーパーのスタッフがチラシを作りました。まず、チラシをフルカラーから2色チラシに変更し、掲載商品を絞り込み、値段表記を奇数にし、「今日中に全部売れなきゃ妻に殴られます」アンダードッグ効果を狙った言葉を入れるなどして、広告費用を低く抑えながら効果を上げてみせました。 

アンダードッグ(=負け犬)効果というのは、あえて弱みを見せることで購買意欲を高めることです。消費者の恐怖心をあおるアメリカの広告手法とは正反対と言っていいでしょう。現代日本の本当の消費者心理を、よく理解していると思いました。

 

2色チラシの効果については昔から知る人ぞ知るで、フルカラーの綺麗なチラシではなく、あえて2色チラシで集客効果を上げている人たちがいました。 弊社でも10年以上お付き合いしている常連さんには、2色チラシで集客効果を上げ続けている方が少なくありません。 

ただ、この2色印刷、扱っている印刷業者がほとんどないため、通常はフルカラー印刷と同じ料金がかかってしまいます。同じ料金だと2色印刷よりもフルカラーの方が得なような気がして、フルカラーを選ぶ人が多いというのが実際のところのようです。 

※自社宣伝で申し訳ないのですが、うちの2色チラシは驚きの超激安料金なので、2色チラシをぜご検討の方はHPの料金表をチェックしてみてください(笑)  

さて肝心の2色チラシの効果についてですが、理屈で説明するよりも「百聞は一見に如かず」ですので、最近の成功例を一つ、ご紹介したいと思います。

  

初めての起業に、自作の2色チラシで集客に挑戦!

 

3月に、埼玉県の主婦の方から「初めて英会話教室を開くのですが、2色チラシ印刷を検討したいと思ってるんです」との問合せがありました。チラシはご自身でワードで作成されるというお話でした。  

しばらくしてチラシのワード原稿が完成し、A4サイズ1枚1円2色チラシを2種類で計3万枚を印刷。 

 

手書きチラシ英会話教室

 

一見、何の変哲もないチラシに見えるかもしれません。

チラシは、ともすると目立たせようとして奇をてらったデザインにしたり、文字を太くしたりしがちですが、誰もがそうするので逆効果になっている場合が少なくありません。

そんな派手な広告が溢れる中、誠実な人柄がにじみ出ている手紙のような自作のワードチラシは、手に取った人たちが「この講師、この教室だったら、私も0からの英会話に挑戦してみようかな」と思わせる、心を動かすパワーチラシになっています。 

  

初めての自作チラシで申込殺到、いきなり教室増設!

 

この2色チラシ、3月に配布してから2ケ月後の5月に、再度のご依頼がありました。以下、5月に頂いた、ご本人様からのメール原文そのままです。

 

「その節は大変お世話になりました。お蔭様で先日印刷頂いたチラシが大反響で連日体験レッスンの申し込みが殺到し、そのままご入会まで繋がって下さるお客様が後を絶たない状況でおります。最高に良いスタートを切ることができました。御社には大変感謝いたしております。ありがとうございます。引き続きクラスを増設するにあたり、再度折込の依頼を予定致しております。つきましては今回新たに作成しました原稿をここに添付致しますので確認のほどよろしくお願い致します。」

 

初めて開設した教室の、最初のチラシで集客に成功しただけでなく、たった1回のチラシ配布だけで、新たに教室を増設する運びとなったのです。 

ところが、それだけにとどまりませんでした。その次のチラシご依頼時には、またまた新教室の増設となったのです。チラシの枚数を増やした訳でもないのに。 

もちろん2色チラシだけが成功の要因ではありませんが、起業にあたって自作の2色チラシを選択されたことは、大正解だったと言えます。

 

 

※2色チラシのサンプル画像追加しました(7月29日)

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 次回は、引き続き久しぶりに手書きチラシで集客に成功されている新しい実例を、ご紹介する予定です。 

 

 

 

 

 

印刷の用途★アーレン症候群のためのブルーノート

印刷の用途はチラシだけでなく様々あります。

うちの場合、チラシ7割、その他3割くらいです。

その他の内訳はこんな感じです。

 

 ★病院・整体院・美容院・サロン等のお客様カルテ

 ★店舗のニュースレター・月報

 ★作業現場の点検表・作業日報

 ★学校やお役所の試験用紙・レポート

 ★運動会や文化祭のプログラム

 ★商品の説明書

 ★アンケートや署名集めのための用紙

 ★寄付・寄贈等の申込用紙

 ★飲食店のメニュー表

 ★議員さんの活動レポート

  ・・・etc

 

今回は、そのなかで少し特殊なケースをご紹介したいと思います。

 

アーレン症候群をご存知ですか?

 

あるとき、大阪在住のご婦人から、こんな問合せが来ました。

 

「ライトブルーの紙で、横罫線が入ったレポート用紙を探しております。実は、大学生の娘がアーレン症候群という珍しい体質で、普通の白い紙の本やノートが眩しく感じる症状で、そのため勉強が困難な状態で困っております。」

 

「本を読む時は、薄い色つきの透明プラスチックの下じきのような板を使用して文字を読んでおりますが、自分のノートやレポートを書く時は仕方なく普通の白い紙を使っております。色つきのサングラスも使用していますが、非常に不便です。」

 

チラシ印刷アーレン症候群

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「文具店やインターネットで水色の紙のノートを探しましたが、(適したものが)見当たらず、困っていたところに、御社が色上質紙の印刷をしていらっしゃることを知りました。ライトブルーの紙に、レポート用紙のような横罫線を印刷して頂くことをお願いできますでしょうか。」

 

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妥協しない。あきらめない。

 

うちの印刷は、入稿頂いた原稿で印刷するのですが、ご希望は「横線の幅7mm~10mm。形態はルーズリーフ。水色の用紙で罫線が点線のもの」で、印刷のもとになる原稿はないとのことでした。

 

熱意に促されて、特例ですがルーズリーフの原稿をライトブルーの色上質紙に試し刷りして郵送しました。

 

届いた試し刷りを、お嬢様が実際に使ってみた結果、しっくりこない点があるとのこと。「変更のお願いですが、罫線が点線ですが、直線にして頂けないでしょうか? 点線が目にチカチカする、と申しておりまして」

 

そこで罫線を直線に変更したのですが、罫線を直線にしてみると、こんどは直線だと用紙の色が眼にしっくりこないとのこと。「お手数をおかけして申し訳ありません。紙の色が病気の娘には重要だったので、神経質に思われたら失礼しました」。お母様、丁寧なやり取りの中にも、妥協は一切されません。

 

 

眼の病気にかかわることですし、学びは一生にかかわることです。アーレン症候群に限らず、こうした病気や障害に社会が十分に対応できていないことは、ブログやtwitterでもよく見聞きしていました。

大学で学んでいて、これから社会に出るお嬢様のために、あきらめる訳にいかないお母さまのお気持ちが痛いほど伝わってきました。

 

最終的に、クリアブルーという少し濃い青の色上質紙が直線の罫線にしっくり馴染むことが分かり、両面印刷したルーズリーフの試し刷りを郵送しました。そして返事が届きました。

 

「夕べ、試し刷りを受け取りまして、とても良いもので感謝しております。まさに娘に必要なノートです。」

 

仕事に投じたものは無駄にならない、しない

チラシ印刷ノート

 

お母様の「娘のために決してあきらめない愛情」が、お嬢様に必要なものを創り出したと言えます。ないものなら自分が創る。親の愛情の、なんと尊いことでしょう。

 

このご依頼、印刷に入るまでに要した時間と手間を考えれば、採算はまったく合いません。「情に流されていてはビジネスとしては失格」という声もあるかも知れません。

しかし私は、そうは思いません。うちの会社はこれによって、アーレン症候群で困っている人に提供できる商品とノウハウを手に入れたのです。

この記事も皆様が読んでくださることで、検索上位に表示され、アーレン症候群に悩む人たちの目に留まりやすくなるでしょう。この記事が参考になって、共同作業で必要なモノを作ろうとされる方も、いるかも知れません。

 

大げさかも知れませんが、 ブルーノートを手に入れたお嬢様ともども、私どもも飛躍の酉年にしたいと願っています。

  

 

   

 

2色チラシ、色上質紙チラシで、常識破りの成果を出した営業マン

効果あるチラシを追及していくと、幾つかのパターンのテンプレートが出来上がります。たとえばB4サイズですと、こういうのです(どちらも表面のサンプルです)。

チラシ印刷テンプレート表

チラシ印刷テンプレート裏

項目ごとに当てはめていけばいいので、誰でも効果あるチラシが作れる、というわけです。いわゆる虎の巻ですね。それまでのチラシをこのテンプレートに当てはめて作り直すだけで、効果が上がる場合がほとんどです。

でも、テンプレートでは太刀打ちできないチラシというものがあるんですね。

 

15年以上も前、個人でチラシ制作の相談に乗っていた頃のお話です。商社系の不動産部門を担当する子会社の営業さんから、チラシ印刷の相談をされたことがありました。

不動産の営業といえば、最近では北川景子さん主演の『家売る女』が話題となりましたね。

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 北川景子さんといえば、私はこっちの方が好きです。

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すいません、戦隊ものの話じゃなくてチラシ戦略の話でした(^^;)

でも戦隊ものって、チラシ戦略を考える上で参考になることもあるんですよ、いや本当に。

 

さて私が呼ばれたのは、大阪湾岸に建設中のマンション。1階が商談フロアになっていて、その奥に事務所があり、10人あまりの営業さんが各自、チラシを新聞折込ポスティングして販売を競っていました。

事務所の壁にはマンションの図面が貼り出されていました。最初は真っ白の図面ですが、成約した部屋に営業さんの個人名が記された赤いリボンが付けられていきます。

 

営業さんのほとんどは、会社が制作した大きなフルカラーチラシを新聞折込やポスティングで配布して営業していましたが、2人の営業さんが私に相談を持ち掛けてきたのです。

 

1人は黒インクの1色チラシ、もう1人は2色チラシで勝負したいとの話でした。

 

お風呂に窓のあるマンション

 

1色チラシの営業さんは、山下清さん...あ、いえ、ドランクドラゴンの塚地さんに似ていて、スーツに鞄を斜め掛けし、シャツがズボンからハミ出していて、汗だくでした。

 

彼のチラシ案は、マンションの1部屋の図面が大きく書かれ、一番上に大きく「お風呂に窓のあるマンション」とタイトルが書かれた、ワードで自作したチラシでした。いかにも素人っぽい、いわゆるダサいチラシでしたが、タイトルが気になったので彼に尋ねました。

 

彼が言うには、このマンションの周辺地域には1960~70年頃の高度成長期に建てられたマンションや公団住宅が多く、当時のマンションはお風呂に窓がないか、あっても通路に面していて窓が開けられないそうなのです。

そこに住んでいる人たちは、ちょうど住み替え時期で、子供の代が家を購入する時期でもありました。その人たちに「お風呂に窓のあるマンション」を提案したいと言うのです。

会社のフルカラーチラシは、完成後のマンションのイラストと、各部屋のタイプと値段、そして湾岸リゾートを思わせるイメージ写真で構成されていて、お風呂のことが分からない、とのことでした。彼は、お風呂の窓に強いこだわりを持っていたんですね。

 

彼の話を聞いて、このチラシはひょっとしたらひょっとするかも、と思いました。そこでセレクトしたのが色紙(色上質紙)チラシでした。チラシと「お風呂に窓のあるマンション」のタイトルを、より目立たせるためです。

 

フルカラーチラシの制作陣も、もちろん市場調査はしているでしょうし、練りに練ったチラシを制作したはずです。でも、彼は彼なりに自分の足で市場調査し、「この時期にこの地域でマンション購入の可能性が高いのはどういう層なのか」を考え抜いて思いついたのが「お風呂に窓のあるマンション」だったわけです。

 

このチラシが、当たりに当たりました。壁に貼られたマンション図の半数近くの部屋が、彼のリボンで埋まったのです。

 

一風変わった文字だけのチラシという戦略

 

もう一人の2色刷りチラシの営業さんは、やせ型で眼鏡をかけた、クールで物静かなタイプ。彼のチラシは、マンションの見取図も写真もイラストもない、文字だけのチラシでした。

 

しかも、文字はすべて通常の文字ではなくフチ文字でした。こんな文字。

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黒のフチ文字と、赤のフチ文字だけのチラシ。こんなチラシ、見たことありませんでした。フチ文字って読みづらいんですよね。でも、読みづらいからこそ、何が書いてあるんだろうと目を凝らして読みました。

 

赤のフチ文字は、ママにとっての湾岸生活=「家事と毎日が楽しくなる」ことについて書かれていました。

黒のフチ文字は、パパにとっての湾岸生活=「夜景美と休日リゾート生活」について書かれていました。

そして、少し小さな赤文字で、お子様たちにとっての湾岸生活=「開放的な遊び場と充実した近隣施設」について書かれていました。

いずれも、読む人の想像を掻き立てる言葉でした。 建物や間取りよりも「このマンションに住むことによって得られる新しい生活」について書かれていたのです。

 

そしてチラシの最下部に、担当者の電話番号とオープンハウス開催日の案内へと誘導されていました。

見たこともないチラシだったので、私がとやかく言うことはありませんでした。これでいく、というなら、やってみるしかないチラシ。

私が提案したのは、黒をに変えることと、のフチ文字の書体を変えてオシャレにすることだけでした。書体を変えると、文字だけのチラシでもグンとオシャレなチラシになり、彼は満足して、そのチラシでいくことになりました。

 

結果は、彼がマンション販売の1/3程を占め、営業成績2位でした。マンションのほとんどの部屋を、2人が売ったのです。

 

 

 

マンションチラシは、関心ある人以外はほとんど見ません。眺めるだけです。逆に、関心ある人は、自分に必要な情報を得ようと、あらゆる情報を検討しています。彼は、マンション購入を検討している層だけに的を絞り込み、オープンハウス見学に誘導することだけに徹底する作戦をとったのです。それが当たったのです。

 

最近はやりの手書きチラシも、読みにくいからこそ読まれるという点で、共通しています。クールな彼のアイデアは、その先駆けと言えるかもしれません。

 

2人とも、あてがわれたツールの枠内で勝負するのではなく、戦略を自分で考えて、こうと思ったら、思い切って実行に移す、という点で共通していました。その勇気が、チラシ制作でも、とても大事だと思うんです。

 

パワーチラシはデキる営業マン

 

この後、幾つかのマンションで彼らとチラシ制作を共にしましたが、彼らが作るチラシの効果はいつでもどこでも同じでした。塚地さんが1位で、クールな彼が2位。1年もたたないうちに塚地さんは営業の責任者になり、クールな彼は本社に引き抜かれました。

 

ノルマが厳しい業界で、突き詰めて突き詰めて生まれたアイデアチラシ。パワーチラシのほとんどは、他業界や消費者から見ると「なんで、このチラシが?」と思うような何の変哲もない泥臭いチラシです。

 

パワーチラシの共通点は、ターゲットを絞って、自分目線ではなく相手目線で、相手が求めていること、困っていることを察し、心配りがなされていることです。しかし決して客に媚びてはいません(これ大事)。自分本位のチラシや、欲張って手を広げ過ぎたチラシ、客に媚びたチラシはたいていスベります。

 

極論すれば、パワーチラシデキる営業マンと同じだと思います。

デキる営業マンは自分目線ではなく相手目線で、相手が求めていることや困っていることを察して心配りのできる営業マンです。

上司の顔色を伺い、同僚との仲を客よりも優先し、客の顔を見ていない営業マンは、営業に向いていません。顧客のために時には同僚とぶつかり、上司とも渡り合える営業マンは、顧客の事業を向上させ、結果として自身の営業成績も向上します。

 

パワーチラシも、まったく同じだと思います。相手目線で、相手が求めていることや困っていることを察して、商品やお店に対する不安を取り除き、新たに得られる楽しさや喜びを与えることができ、結果的に双方が喜べるチラシ。

 

虎の巻テンプレートチラシでも、それなりの効果は得られますが、現場で生まれるパワーチラシにはかないません。

 

ちなみに、北川景子さんのセーラームーンもいいですが、私がいちばん好きだった戦隊ヒロインは『バトルフィーバー』のミスアメリカです。

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どうです? 

お子様向けの番組なのに、お父さんまで引き込んでしまおうっていう、この番組制作者の戦略。

これじゃ子供が勉強しないでTV見てたって、お父さん、怒れませんよね(笑)

だって子供が見ている後ろで、お父さん、横目で見てるんだもの(笑)

 

チラシも、ターゲットを絞って1人を引き入れられれば、その人の家族や友人・知人を巻き込んでしまえるのです。逆に多くの客を引き込もうとすると「二兎を追う者は一兎をも得ず」ですね。

 

ということで、ちょいセクシーなTV番組も「仕事の勉強なんだ。」と言い張れば、堂々と見れますよね、お父さん?(笑)

 

 

※美容院・サロン経営のチラシと数値指標については、こちらが参考になります。

ameblo.jp

  

 

 

白黒チラシでフルカラーを超えるダントツの集客効果!

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このところ、記事が「印刷に関係ない」、「印刷の記事が読みたい」というコメントを頂いておりまして(笑)、久しぶりに印刷の記事を書こうと思います(^-^;

 

前回記事の続きになりますが、フリーライターをしていた頃、ある団体のチラシ制作に携わりました。 本社本店を関西から関東に移転させるにあたり、新規の新聞折込チラシを制作するため10名ほどのデザイナーやライターが集められたのです。私は団体が発行している雑誌や単行本の制作に携わっていましたが、チラシに関してはズブの素人でした。

 

 

 

 

 

大手企業のチラシを制作している顔ぶれの中、素人の私が太刀打ちするには、プロの経験値を超えて、結果を出すしかありません。私なりに市場調査して、選択したのはコピー用紙B4サイズ白黒の両面チラシでした(2色刷りチラシも候補に挙がりましたが、競合他社が使っていたため廃案)。

 

次に、団体の活動をひと言で示す名称を考え、それをチラシのタイトルにしました。活動の特徴は3つに絞り、紹介する商品はたった一つ。詳細は裏面に。そしてスタッフの写真をピックアップ。ターゲットとなる層も徹底的に絞り込みました。特に気をつけたことは、誠実なチラシを作ることでした。

 

完成した原案を持ちより、選ばれたのは4つのチラシ。私のB4両面の白黒チラシ以外は全てフルカラーのチラシでした。

 

4つのチラシは、本店プレオープン期間に限定した来場予約数を競うという形で試験されました。チラシごとに電話番号が違うので結果は一目瞭然です。

それぞれ3回に渡って新聞折込で配布され、結果は3回ともB4両面の白黒チラシが、電話本数、来場予約数とも1位でした。狙い通り、ツルツルした紙質のフルカラーチラシが多い新聞折込の中で、コピー用紙の白黒チラシは目立ちました。しかもチラシにかかるコストも、ダントツの安さです。

 

それだけではありません。他のチラシが回を追うごとに反応が落ちていく中、白黒チラシは3回ともほぼ変わらない数値を維持しました。集客数が落ちないのは、短期反応と長期反応が相まっているため平均化していることを表しています。つまりそれは、白黒チラシが読まれている、保管されている、ということを示しているのです。

同じ地域に何度も同じチラシを配布して効果が落ちないことは、店舗経営にとって非常に重要です。

 

 

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この結果は、経営陣にも、現場で働く人たちにも、共にチラシを制作した面々にも、大きな衝撃を与えました。私自身、安堵すると共に正直、驚きました。

 

さらに嬉しかったのが「白黒チラシを見て訪れた人の購買率が高い。」という、現場で働く人たちの声でした。チラシの効果というのは単に数値だけで計られるものではありません。チラシの内容によっては、来客する層までが変わってくるのです。

お店が求めているお客が来てくれて、来客した人が常連になり、口コミを拡げてくれて、チラシ広告が最低限でOKになる、そんなチラシが本物の勝負チラシではないでしょうか。

 

この実験結果を受けて、最終的に団体の会長がコピー用紙B4両面の白黒チラシのみを採用することを決定。その際の「こんなことなら、もっと早く白黒でやっていれば良かった(笑)」という言葉と、特別ボーナスは嬉しいご褒美でした。

ボーナスのうち、50万はその日のうちにアルコールと共に蒸発しましたが(笑)。バブル期ならではのエピソードですね(^^;

 

この団体は関東に5店舗、8店舗と展開していき、全国24店舗に拡大していきました。その間わずか5年。もちろんチラシだけがもたらした効果ではありませんが、チラシが果たした役割は大でした。

 

その後、本社を関西に戻した直後に神戸淡路大震災に見舞われ、団体は再建を断念しましたが、たった1枚の勝負チラシがもたらす効果を身に染みて実感した体験でした。

 

 

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チラシ業界の現状は、PC・スマホの普及によって当時と比べて新聞購読者が減り、新聞折込チラシも減っています。ただ、あまり知られていないことですが、マスコミ4媒体の雑誌やラジオよりもはるかに大きな存在です。

 

ネット広告や各種広告が氾濫する中で、経営に寄与する広告として少し前から注目されているのが手書きチラシです。

 

チラシのデザインから印刷から配布に至るまで、丸ごと印刷屋や広告代理店に任せている経営者さんが多いですが、もし結果に納得がいかない場合は自作のチラシを試してみる価値はあると思います。

 

「外注して、チラシの仕上がりに満足しました。」という利用者の声がテレビCMから流れてきますが、そこまでが印刷屋の責任範囲だとしても、経営者の本当の満足はチラシの仕上がり以上に、実際の集客力と、それにかかるコストにあるはずです。

 

すべてを専門家に任せれば楽です。でも・・・

  

 

「楽しいと楽は対極だよ。楽しいことがしたいなら 楽はしちゃダメだと思うよ」

甲本ヒロト(ザ・ブルーハーツ) 

 

 

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弊社のお客様の中には、自作の勝負チラシで数々の荒波を乗り越えてこられた方、店舗を順調に増やしておられる方がいます。10年以上まったく同じチラシを使い続けている方もいます。

 

勝負パンツを履いて他力本願の必勝祈願をしたところで、自分がゴールを決めなきゃ試合には勝てません。

 

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と、まあ印刷屋がいくら力説してみたところで、実際にやってみないと分かりませんよね(^^; なので一例として、実際にB4白黒の両面チラシで数々の美容院やサロンの経営を成功させている方のブログ(アメブロ)を紹介しますね。

 


ameblo.jp 

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 オマケ その後の「君の名は。」

 

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君の名は?(君の縄?)