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チラシ印刷よもやま話

チラシ印刷の現場から。チラシの裏に表に色紙に書きたい話。

印刷屋が人種差別について考えた

お題「好きな四文字熟語」 

お題の逆、好きでない四文字熟語「人種差別」について、調べてみました。

 

 多くの人が、いまだに「人種」という概念を信じていると思います。しかしながら、

実際には「人種」というものは存在しないことが明らかになっています。生物学的、

遺伝学的に「人種」という分類はできないことは、Wikipediaにも記されています。

  

「人種とは、ヒト・人間を分類する用法の1つである。 生物学的な種や亜種とは、異な

る概念である。現生するヒトは、遺伝的に極めて均質であり、種や亜種に値する差異も

存在しない。」(Wikipedia)

 

「人種」という概念の出所は、西欧では一般的に、1つには「ノアの洪水」のノアの3

人の息子から生まれ出たこと、もう1つはダーウィンの進化論とされているようです。

  

 そもそも「人種」など、ない

 

西欧では 一時、ダーウィンの進化論をもとに世界中の様々な民族を「人種」と考える時

代があり、それが西欧の人々に「他の民族グループに対する偏見」を植え付けたと言わ

れます。ですが後に世界中のすべての人は「ホモ・サピエンス」と分類され、現代科学

は、人間には生物学上たった1つの人種しか存在しないと認めています。

    

ダーウィンは『種の起源』を発表した後、1871年に『人間の進化と性の淘汰』を発表し

ました。彼の意見は「進化においては利他的な部族が有利であったが、ときに利己的な

部族によって滅ぼされることもあったであろう」というものでしたが、いつの間にか

「常に強い部族によって弱い部族は置き換えられてきた」という「弱肉強食論」にすり

替えられ、それが帝国主義や人種差別を正当化する主張に利用されました。

  

 「人は他のいかなる動物よりも慎重に研究されてきたが、彼らが一つの人種と見なされ

るべきかどうか、有能な調査者の間にも多様な意見があり、~中略~ 人々は連続的に

変わっていき、はっきりとした区別がほとんど不可能なことを表している。

              チャールズ・ダーウィン『人間の進化と性淘汰』より

   

ノアの3人の息子と迷探偵isakuの推理  

 

ノアの3人の息子セム、ハム、ヤフェト。彼らからすべての民族が生まれたからといっ

て、3人から広がった民族は「人種」と言えるほど相互の差違はありません。それなら

どうしてそこから「人種差別」が生まれたのか。聖書を引用してみましょう。  

 

 「箱舟から出たノアの息子は、セム、ハム、ヤフェトであった。ハムはカナンの父であ

る。この3人がノアの息子で、全世界の人々は彼らから出て広がったのである。

さて、ノアは農夫となり、ぶどう畑を作った。あるとき、ノアはぶどう酒を飲んで酔

い、天幕の中で裸になっていた。カナンの父ハムは、自分の父の裸を見て、外にいた2

人の兄弟に告げた。セムとヤフェトは着物を取って自分たちの方に掛け、後ろ向きに歩

いて行き、父の裸を覆った。2人は顔を背けたままで、父の裸を見なかった。ノアは酔

いからさめると、末の息子がしたことを知り、こう言った。

カナンは呪われよ。奴隷の奴隷となり、兄たちに仕えよ。

また言った。

「セムの神、主をたたえよ。カナンはセムの奴隷となれ。神がヤフェトの土地を広げ、

セムの天幕に住まわせ、カナンはその奴隷となれ。」(創世記9章18~27節)

 

 

これが黒人が奴隷と定められた根拠だとされること自体、信じがたい話ですが、でも、

あれ? ちょっと待ってください!? ちょっと何か、おかしくないですか?

 

この場にいたのはノア、セム、ヤフェト、ハムなのに、ノアが「奴隷とな」と言って

いるのは、ハムの息子カナン? これって、どういうこと?

っていうか、それ以前に、酔っぱらって裸で寝てたノアが、セムとヤフェトに着物を掛

けて貰って、目覚めざまに「カナンは呪われよ。奴隷となれ」って、どういうことよ?

 

何か変。腑に落ちない。おかしい・・・。で、迷探偵 isaku は推理しました。 

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 ま、ぶどう酒を飲んで酔っ払うのも、裸で寝るのも、別に犯罪でも何でもありません。

イエス・キリストも大酒飲みだったそうですし、アダムとエバが裸で暮らしていたな

ら、裸を恥ずかしいと思う方が本来は恥ずかしいことなのでしょう。

それはともかくとして、ノアが酔いから覚めて即座に、末の息子(ハム)がしたことを

知り「カナンは呪われよ。奴隷の奴隷となり、兄たちに仕えよ。」と言っていること

に、迷探偵 isaku は注目したわけです。

 

 ノアが自分でぶどう酒を飲んで酔い、自分で裸になったのなら、酔いから覚めて即座

に、末の息子(ハム)がしたことを知るのはおかしい。酔いから覚めて即座にハムがし

たことを知ったのは、ハムが自分に何したのかを知ったということではないのか?

 

では、ハムは父ノアに何をしたのか。調べまくりました。そして見つけました!

『70人訳聖書』を訳した70人のうちの1人のユダヤ教のラビが訳している訳。

  

「そして彼(ノア)は出されたぶどう酒を飲んだ。そして彼は酔わされた。そして彼は

裸にされた。彼のその家(天幕)の中で。」

 

  おおぉぉ!

ノアは、自分でぶどう酒を飲んだのではなく、ハムに出されたぶどう酒を飲んで酔わさ

れた! それにノアは自分で裸になったのではなく、ハムによって裸にされた!

何のために?  

ノアの着物を脱がして、奪い取るために!(isakuの推理)  

なんでノアの「着物」をハムはそんなに欲しかったのか。

そう、ノアが着ていたのは、ただの着物じゃない。その時代にただ1人、創造者たる神

の祭壇で祭礼することを許された、選ばれし者だけが身につける神の祭司服なのです。

 

末っ子のハムは、それが欲しかった。だから父ノアにぶどう酒を飲ませて酔わせ、眠ら

せて祭司服を脱がし、奪った。

そして2人の兄に「父が裸で酔っ払って寝ている」と告げ口した。2人の兄セムとヤフ

ェトは、別の着物を取って、父の裸を見ないように後ろ向きに近づいて父に掛けた・・

 

着物を奪ったハムは、いったい何処へ消えたのか・・

ハムのその後の消息は、聖書には書かれていませんが、ハムの子供たちはメソポタミア

文明をつくり、エジプト文明をつくっています。

  

黒人奴隷の根拠はなかった

 

それでね。ハムが「呪われよ。奴隷となれ」と言われるのなら分かるんですよ。でも、

言われたのはカナン。ということはハムの犯罪そのものがノアに呪われたんじゃない。

で、ヘブライ語原典を調べると「呪われた」と訳すより「祝福を失った」と訳すべき。

きっとカナンは人々を指導するような重大な使命を持って生まれて来るはずだったんだ

けど、父ハムの犯罪によってそれを失った。だから使命と逆の「奴隷」と言われた。

そう訳して、そう理解すると、納得できるんですよ。

 

ノアに「奴隷となれ」と言われたカナンの子孫は、現在のシリア~イスラエル辺りに住

みました。カナンの子孫は黒人ではありません。アフリカにも住んでいません。

つまり、ノアが「奴隷になれ」と言ったのは 黒人ではない のです。 

いわゆる黒人と呼ばれる肌の黒い人たち、アフリカの地に住んだのは、ハムの子クシュ

(エチオピア人)の子孫です。クシュは「奴隷となれ」とは言われていません。 

カナンはその後、人類初の「商人」となり、金銭で人を支配する仕組みを作ります。

なので、ヘブライ語で「カナン人」は「商人」と同義語です。

 

黒人差別も、人種差別も、どこにも根拠がない「言いがかり」に過ぎないのでは?

これが正解だったら、アサちゃんも「びっくりポンやわ」。 

 

summer time> 母のない黒人の子供たちが自分で自分に歌った子守歌  

夏を歌った歌ではありません。「朝が来るまでは、父さんと母さんが側にいるから(実際にはいない)、何も害を加えられないよ」という意味の歌です。生まれてすぐ親から引き離されて奴隷にされた黒人の子供たちが害を加えられないのは、陽が沈み朝が来るまでの、短いわずかな時間だけでした。 

  

     『サマータイム』エラ・フィッツジェラルド&ルイ・アームストロング

    youtu.be

      サッチモのトランペット~エラの歌~サッチモの歌~デュエット

                   

        人も、人も、日人も、白人も、黒人も、

         人種の違いなどない、家族なのです。

 

 

 

   

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