悲喜こもごも、別れと出会いが交錯する、この季節。
人々が桜の開花を待ち望む、その蔭に隠れるように
木蘭の花が咲いて、散ります。
この時期になると、思い出す唄があります。
スターダストレビューの『木蘭の涙(もくれんの涙)』。
ご存知の方も多いと思います。
この唄の「帰らぬ人」が男性なのか女性なのかは分かりません。
ただ、歌詞の中で唄われている木蓮(もくれん)が、
「木蘭」となっていることに、お気づきでしょうか。
木蓮は、かつては蘭の花に似ていることから
漢字で木蘭と表記され、モクランと呼ばれていました。
現在は蘭よりも蓮の花に似ていることから
しかしこの唄では「木蘭」と書いてモクレンと呼んでいます。
もしかすると、今は帰らぬ人となった恋人の名に、
「蘭」の字が含まれているのでしょうか・・・
また木蓮の花は、葉が出る前に咲き始め、
大きな花のまま散ることもあるので、
早咲きの大輪の命を想起させます。
そんなことを想いながら、私はこの唄を聴きます。
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「嘘つきは泥棒のはじまり」という諺(ことわざ)は、
実は諺でもなんでもなく、明治時代が初出だそうです。
昔の日本では「ウソ」と「イツワリ」は別のものであり、
「ウソ」は広く社会の潤滑剤として用いられてきたのであるが、
近世になり「嘘つきは泥棒の始まり」という、
ウソを悪事と見なす風潮が始まった。と言っています。
そう。嘘は必ずしも「悪」ではないのです。
嘘のなかには、偽りではないウソがあります。
4月1日。イツワリでない嘘をつける、優しい大人たちの記念日。
嘘であってほしいことがある人の、想いが届く日となるように。
So that all of the unhappiness will be lie