印刷よもやま話

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チラシの耳 ★ 優しい目をしたウソツキ

悲喜こもごも、別れと出会いが交錯する、この季節。

人々が桜の開花を待ち望む、その蔭に隠れるように

木蘭の花が咲いて、散ります。

 

この時期になると、思い出す唄があります。 

スターダストレビューの『木蘭の涙(もくれんの涙)』。

ご存知の方も多いと思います。 

 

  逢いたくて 逢いたくて

  この胸のささやきが

  あなたを探してる

  あなたを呼んでいる 

 

こんな歌い出しから始まるこの唄はやがて

恋人がある日、帰らぬ人となったことを教えます。 

 

  やがて 時はゆき過ぎ

  幾度目かの春の日

  あなたは眠る様に

  空へと旅立った 

 

一人置き去りにされた「わたし」は恋人に、言います。 

 

  いつまでも いつまでも

  側にいると 言ってた 

  あなたは嘘つきだね

  わたしを 置き去りに 

 

あなたは「嘘つき」・・

「わたし」は、恋人がかつて来たがっていた約束の丘に、

たった一人で、来ています。そして、

その丘にある木蘭の木の、つぼみが開くのを見るたびに

涙が溢れだして、止まらないのです。    

 

  木蘭のつぼみが

  開くのを見るたびに

  あふれだす涙は

  夢のあとさきに

 

  あなたが 来たがってた

  この丘にひとりきり

  さよならと言いかけて

  何度も振り返る 

 

・・この唄の「帰らぬ人」が男性なのか女性なのかは分かりません。

  ただ、歌詞の中で唄われている木蓮(もくれん)が、

  「」となっていることに、お気づきでしょうか。        

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木蓮は、かつては蘭の花に似ていることから

漢字で木と表記され、モクランと呼ばれていました。

現在は蘭よりも蓮の花に似ていることから

木蓮(モクレン)と呼ばれるようになりました。

 

しかしこの唄では「」と書いてモクレンと呼んでいます。

もしかすると、今は帰らぬ人となった恋人の名に、

」の字が含まれているのでしょうか・・・

   

また木蓮の花は、葉が出る前に咲き始め、

大きな花のまま散ることもあるので、

早咲きの大輪の命を想起させます。

 

そんなことを想いながら、私はこの唄を聴きます。              

  youtu.be

 

    ◆            ◆

               

嘘つきは泥棒のはじまり」という諺(ことわざ)は、

実は諺でもなんでもなく、明治時代が初出だそうです。

 

民俗学者の柳田國男氏は、

昔の日本では「ウソ」と「イツワリ」は別のものであり、

「ウソ」は広く社会の潤滑剤として用いられてきたのであるが、

近世になり「嘘つきは泥棒の始まり」という、

ウソを悪事と見なす風潮が始まった。と言っています。

 

そう。嘘は必ずしも「悪」ではないのです。

嘘のなかには、偽りではないウソがあります。

 

 youtu.be

 

4月1日。イツワリでない嘘をつける、優しい大人たちの記念日。

 

嘘であってほしいことがある人の、想いが届く日となるように。

 

So that all of the unhappiness will be lie

 

 

     

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