チラシ印刷よもやま話

チラシ印刷の現場から。チラシの裏に表に色紙に書きたい話。

2色印刷チラシで起業に成功

 

日本とアメリカの広告の違い

 

最近、電子書籍スパムメールが頻繁に届くのですが、その中に現代広告の心理技術というアメリカの翻訳本があって目に留まりました。目次を見ると「恐れを誘って売る」とか「デザインはプロに任せる」とか刺激的な言葉が並んでいます。この電子書籍スパム、3700円の本を1冊売ると3000円がアフィリエイト収入になるという、高額アフィリ商品だそうです。 

日本の大手出版社や広告代理店は、「アメリカと日本の広告事情の違い」について注意喚起しています。大手広告代理店レベルの話なので、うちのような印刷屋には対岸の火事みたいなものなのですが、参考になる人もいるかも知れないので少し紹介しておきますね。 

 

 「アメリカと日本の広告事情の違い」は、アメリカの広告代理店は基本的に消費者よりもクライアントの立場に立って、同業1社のみを扱うスタンスなのでライバル社を叩く広告が盛んで、消費者の恐怖心をあおって購買をうながす手法が主流。それに対して日本の広告代理店は、メディアと消費者の仲介のようなスタンスで、同業多社の広告を扱うため、ライバル社を叩いたり消費者心理につけ込むような手法は、まず使わないということです。

 また、日本の消費者はこの30年ほどの間、多くの詐欺まがいの広告を目の当たりにしてきて、消費者の恐怖心をあおるような広告や、消費者心理につけ込むような広告に対しては敏感になっていて、目が肥えています。そのため、辿ってきた歴史や経緯が違うアメリカ式の広告手法が現代日本にそのまま通用するかどうかは、はなはだ疑問です。 

デザインはプロに任せる、というのは20~30年ほど前の日本では確かにそうでした。しかし、パソコンやデザインソフトの普及により誰でも容易にデザインできるようになり、印刷屋がテンプレートを使ってチラシを容易にデザインするようになると、ありきたりのチラシが市場に溢れるようになりました。

また、スマホの普及でネット集客に転じる人たちも増えました。しかしながら、ネット広告は競争が激化して今まで以上にお金をかけないと集客できなくなっているのが、今の日本の広告事情です。

 

そんな中、10年以上も変わらない自作のワープロチラシや手書きチラシでコンスタントに集客に成功し続けている人たちがいます。そこに共通しているのは、ワープロチラシであれ手書きチラシであれ、自分でチラシを作成していることです。 そして、もう一つの共通点が「信頼できる誠実な広告」であることです。 

最近のインターネットの検索エンジンの傾向もまったく同じで、どんなキーワードで検索してもWikipedia(ウィキペディア)がたいてい上位に出てきます。.Wikipediaはデザイン性はほとんどありません。これはgoogleの検索エンジンが、サイトの信頼性に重点を置いているからで、デザインは検索にまったく関係しません。綺麗なサイトがヒットするわけではないのです。

googleの検索エンジンがそうしているのは、ユーザー(消費者)が「信頼できる誠実な情報」を求めているからで、その要求に応えているサイトがデザインに関係なく上記表示されます(お金で検索上位を買っているサイトは別)。現代日本の広告市場は、チラシ広告においてもgoogle検索に近い市場になっているように思います。 

「信頼できる誠実な広告」はずっと昔からユーザーの信頼を勝ち取ってきましたし、ありふれたデザイン広告が溢れる現代ではなおさら、ひときわ目を引く個性的な広告になっています。

いま自作の手書きチラシや、ワープロチラシが以前にも増して効果を上げているのは、こうした背景が後押ししているからだと言えます。 

  

フルカラーより2色チラシが効果大って、ほんまでっか?

  

昨年、明石家さんまさんがMCをつとめる『ほんまでっか!?TV』という人気テレビ番組で、脳科学者の中野信子さんがスーパーのチラシ作りをアドバイスするという企画がありました。

たまたま番組を観た私は、中野さんのアドバイスに「なるほど!」と思いました。現代日本のチラシ広告の現状にマッチしていると思ったのです。

 

kininal.me

 

中野さんのアドバイスに基づいて、スーパーのスタッフがチラシを作りました。まず、チラシをフルカラーから2色チラシに変更し、掲載商品を絞り込み、値段表記を奇数にし、「今日中に全部売れなきゃ妻に殴られます」アンダードッグ効果を狙った言葉を入れるなどして、広告費用を低く抑えながら効果を上げてみせました。 

アンダードッグ(=負け犬)効果というのは、あえて弱みを見せることで購買意欲を高めることです。消費者の恐怖心をあおるアメリカの広告手法とは正反対と言っていいでしょう。現代日本の本当の消費者心理を、よく理解していると思いました。

 

2色チラシの効果については昔から知る人ぞ知るで、フルカラーの綺麗なチラシではなく、あえて2色チラシで集客効果を上げている人たちがいました。 弊社でも10年以上お付き合いしている常連さんには、2色チラシで集客効果を上げ続けている方が少なくありません。 

ただ、この2色印刷、扱っている印刷業者がほとんどないため、通常はフルカラー印刷と同じ料金がかかってしまいます。同じ料金だと2色印刷よりもフルカラーの方が得なような気がして、フルカラーを選ぶ人が多いというのが実際のところのようです。 

※自社宣伝で申し訳ないのですが、うちの2色チラシは驚きの超激安料金なので、2色チラシをぜご検討の方はHPの料金表をチェックしてみてください(笑)  

さて肝心の2色チラシの効果についてですが、理屈で説明するよりも「百聞は一見に如かず」ですので、最近の成功例を一つ、ご紹介したいと思います。

  

初めての起業に、自作の2色チラシで集客に挑戦!

 

3月に、埼玉県の主婦の方から「初めて英会話教室を開くのですが、2色チラシ印刷を検討したいと思ってるんです」との問合せがありました。チラシはご自身でワードで作成されるというお話でした。  

しばらくしてチラシのワード原稿が完成し、A4サイズ1枚1円2色チラシを2種類で計3万枚を印刷。 

 

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一見、何の変哲もないチラシに見えるかもしれません。

チラシは、ともすると目立たせようとして奇をてらったデザインにしたり、文字を太くしたりしがちですが、誰もがそうするので逆効果になっている場合が少なくありません。

そんな派手な広告が溢れる中、誠実な人柄がにじみ出ている手紙のような自作のワードチラシは、手に取った人たちが「この講師、この教室だったら、私も0からの英会話に挑戦してみようかな」と思わせる、心を動かすパワーチラシになっています。 

  

初めての自作チラシで申込殺到、いきなり教室増設!

 

この2色チラシ、3月に配布してから2ケ月後の5月に、再度のご依頼がありました。以下、5月に頂いた、ご本人様からのメール原文そのままです。

 

「その節は大変お世話になりました。お蔭様で先日印刷頂いたチラシが大反響で連日体験レッスンの申し込みが殺到し、そのままご入会まで繋がって下さるお客様が後を絶たない状況でおります。最高に良いスタートを切ることができました。御社には大変感謝いたしております。ありがとうございます。引き続きクラスを増設するにあたり、再度折込の依頼を予定致しております。つきましては今回新たに作成しました原稿をここに添付致しますので確認のほどよろしくお願い致します。」

 

初めて開設した教室の、最初のチラシで集客に成功しただけでなく、たった1回のチラシ配布だけで、新たに教室を増設する運びとなったのです。 

ところが、それだけにとどまりませんでした。その次のチラシご依頼時には、またまた新教室の増設となったのです。チラシの枚数を増やした訳でもないのに。 

もちろん2色チラシだけが成功の要因ではありませんが、起業にあたって自作の2色チラシを選択されたことは、大正解だったと言えます。

 

 

※2色チラシのサンプル画像追加しました(7月29日)

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www.kanan-press.com

 

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次回は、引き続き久しぶりに手書きチラシで集客に成功されている新しい実例を、ご紹介する予定です。 

 

 ※お久しぶりのご挨拶に代えて

 

皆様、大変ご無沙汰しておりました。ブログの更新が実に半年ぶりになってしまいました。それでも読んでくださる方々に、心より感謝申し上げます。

いったい何をしていたのかと言いますと、はてなの記事をtwitterやfacebookにUPしても誰も見てくれないので(笑)、何とかならないものかとtwitterやfacebookで、もがいていたのであります(^-^;

半年かかって少しtwitterでの交流も増えてきましたので、はてなの記事とtwitterを両立出来たらなあ、と思っております。

 

皆さま、またどうぞよろしくお願い致します<m(__)m>