新規開業して、たった2回のチラシだけで繁盛店になった整体院があります。
その整体院様のチラシについて、ご紹介させて頂きます。
そのチラシの第1弾の原稿を最初に見たとき、「えっ!?」と一瞬、目を疑いました。
そして次の瞬間、「まさか・・・」と思い、依頼者の方にご連絡しました。
そのチラシには、電話番号も、住所も、整体院の名前すら書かれていなかったのです。チラシの常識からは考えられないチラシです。
もしかして何かの手違いかも、と思ったのです。
しかし、依頼者の方の回答は「そのまま印刷GOでお願いします」でした。
そのチラシが、これです(実物はUPできないので少しアレンジしています)。
この依頼者の方は、ご自身でチラシをポスティングされました。
それによって地域にどんな住宅街があるか、学校がどこにあって、
病院がどこにあって、バス停がどこにあるか等を把握したそうです。
そして1週間後、第2弾のチラシをポスティングされました。
それが、これです(少しアレンジしています)。
このチラシを配布している最中から、予約電話が入ってきたそうです。
そして、3日間の予約はすぐに満杯になったそうです。
そして、この3日間の無料体験をされたお客様が
口コミで次のお客様を紹介してくださって、
次から次に予約が埋まっていくようになったそうです。
この整体院様は、半年後くらいにもう一度だけチラシを配布されました。
床を増設したため、それを連絡するチラシです。
その後はチラシを配布されなくなりました。
チラシを配布する必要がなくなったのです。
印刷屋としては、せっかくのお客様からの依頼が無くなるので
淋しいかぎりなのですが、この方の開業に携わることができて
痛快でした。今も、このチラシを大事に保管しています。
開業日からさかのぼって用意周到に準備を重ね、
考えに考え抜いた戦略が、この2弾チラシ戦略だったのですね。
2枚目のチラシと同様のチラシはよく見かけますが、
第1段チラシがあってこそ、第2段が何倍にも生きたのですね。
スゴイです。
アイデア次第で、ものすごいツールになるチラシの
真骨頂を見た思いがしました。
※ここに掲載したアレンジチラシは、
Wordに標準装備されている手書き風フォント「DFGクラフト墨WG」
で作成しました。