『風のガーデン』というTVドラマが好きで、珍しくDVDを買い、年に一度は観る。
ちなみに、他に持っているTVドラマのDVDは『ハケンの品格』(篠原涼子主演)だけだ。
ハケンも年に1回は観る。
『風のガーデン』は緒方拳さんの遺作としても有名になったが、制作発表の場で拳さんが
「中井貴一の代表作」と言ったことが印象に残っている。その数日後に、拳さんは他界された。
主人公は、麻酔科医で東京の大学病院の准教授・白鳥 貞美(中井貴一)。
脚本の倉本聰氏が描く貞美のモテ男っぷりが、何ともリアルだ。
ある日の夜、歌手の卵、氷室 茜(平原 彩香)がホテルのバーでピアノの弾き語りをしている。
そこへ貞美が現れる。茜は、喉の手術を担当してもらった貞美に好意を持っている。
ピアノを弾き終えた茜がバーカウンターの貞美の隣に座ったときの、2人の会話。
貞美:「フランス語でさぁ、お百姓さんのこと何て言うか知ってる?」
茜:「知らない」
貞美:「モンペトクワ。」
茜:「モンペトクワ? へぇ~。」
貞美:「モンペトクワ。へへへ」
茜:「モンペトクワ。(暗記しようとするかのように)モンペトクワ。」
貞美:「うっ・・嘘だよ。いやいや、お百姓さんってほら、
モンペはいて、鍬もってるから、モンペトクワ!」
茜:「・・・あーっつ・・あ、あっははは。」
こういうシャレたジョークを言う中年男が、私は嫌いだ。
しかし中井貴一は嫌いではない。モテる中年男の役がサマになってきた。
さすが佐田啓二の息子である。
(父の佐田啓二は、『君の名は』で日本中の女性を熱狂させた超2枚目俳優)
私は、この会話を聞いて、なぜか無性にモンペが欲しくなった。
藍染のモンペは、蛇や害虫からも身を守ってくれるらしい。
しかも、オシャレじゃないか、「モンペトクワ。」
早速ネットで探したが、男のモンペは上下揃いだと作務衣のようなものになるらしい。
なかなかモンペらしいモンペがなく、何年も探してようやく見つけたのが、これだ。
これなら作務衣っぽくない。よし。今年の夏は、これを着て花火を観に行くと決めた。
なぜ花火かというと、貞美みたいな中年男が若い女性を連れて、玉屋~! 鍵屋~!
などとツウぶってる隣にさりげなく並び、ウンチクを垂れてやるのだ。
不届きな中年男め。そのために調べた花火のウンチクが、これだ。
●発射された花火玉が上がり、上昇力を失って落下に移る瞬間を『玉の座り』というらしい。
それが早くても遅くても綺麗な球形に開かないそうだ。
●次に、玉が座ったところで点火されて一斉に飛び散る瞬間を『割り口』というらしい。
すべての星(玉中の火薬の塊)に同時に火がついて均等に飛ばねばならないそうだ。
●そして玉が開いて均整の取れた綺麗な形に見えるかどうかがキモになるわけだが、
この時の花火の直径が大きい事を『盆が大きい』というらしい。
●さらに、開いた後、綺麗に放射状に飛ぶことを『肩の張りがいい』というらしい。
●また、幾つかの星に着火せず、花弁(花火の花びら) が抜けてしまうことを
『星が泳ぐ』というらしい。
●そして、一斉に綺麗に消えることを『消え口がいい』と表現するらしい。
さあ、今年の夏は、これを暗記してモテる中年男に一矢報いてやろう。
(写真はイメージです)
※うんちくの使用例(標準語バージョン)
「おお! この花火は玉の座りもいいし、割り口もマアマアかな。盆はイマイチだが、肩の張りはいいね。しかし、星が泳いじまったのは残念だったぜ。」
・・これを言って、気が付いたら辺りに人が居なくなっているような気もしてきたが、
何事にもリスクはつきものだ。恐れず、チャレンジあるのみだ。
あ、そうだ、待てよ。
モンペとウンチクは万全だが、蚊に刺されては花火どころではない。
蚊取り線香が必要だ。
それと『こたつ猫の森』のマミーさん がこないだコメントで、
「2番手ペプシコーラはコーラに対抗CM打てるけど、業界トップのコカコーラ社がやると逆効果なのはなぜ? とか、そういう記事も読んでみたーい。」
と、ビクッとするようなこと書いてくれてたんで、
夏らしく『蚊取り線香』検証でもしてみようかな、と。 題して・・・
★蚊取り線香はどのメーカーが最も効くのか?
ははは・・関係者が見たら確実にクレームが来そうなタイトルです。
自分で実験する前に、いちおうネットで、こんな検証した人いるのかなーと思って、
探してみました。そしたら、ナント、おりましたですよ。
この人、わざわざ蚊が集まりやすいブラックライト(紫外線放射ライト)を作って、
キンチョー・フマキラー・アースの3大メーカーの色んな種類の蚊取り線香を買ってきて、
実験されてました。私が思いつくよりも前に、私よりもアホな 先駆的な人がいたとは。
で、気になる実験結果はというと、各メーカー甲乙つけがたいけれども、あえて言うと
室内で使う蚊取りの中では、アース製薬がビミョーに強かった、とのこと。
ちなみに、落ちた蚊の数がダンゼン多かったのは『アース渦巻香』だったそう。
神田沙也加ちゃんがテレビCMで、一瞬チラッと申しわけ程度に「蚊が落ちる」
と言っていたのは、本当のことだったんですね。
でも短いCMの中で、バラの香り、ラベンダーなど、あれもこれも盛り込みすぎて、
蚊取り効果の印象が薄くなってしまった感は否めません。
一方のキンチョーは「祇園の夏、キンチョーの夏」「虫コナーズ」「タンスにゴン」
など、CMがうまい。『アース渦巻香』、効き目はNO1なのに残念なところです。
さて、そのお方、今回は実験に至らなかったけれど『キンチョーの太巻き蚊取り』は
成分がかなり強力らしく、ハエの息の根も留めてしまうとか。キャンプや農作業など
のアウトドア用にチューニングされているので、外で使うならコレということらしい。
さあ、モンペ着て、蚊取り線香を片手に、花火見物に繰り出すぞ~!
※最後に
ペプシがコカコーラに仕掛けるような広告スタイルを「比較広告」と言います。
2番手が王者に挑むことで、ペプシはファンを獲得してきました。
阪神タイガースは、江夏や村山が王・長嶋に立ち向かっていた頃が、
最も輝いていたのではないでしょうか。
2番手は、2番手だからこそコアなファンができ、「比較広告」も打てます。
王者コカコーラが「比較広告」を打つ意味はありません。
横綱が大関に勝っても当たり前。それでドヤ顔でもしようものなら、
「横綱として品格がない」と、かえって評価を下げるだけです。
それと、面白い話があるんです。両社とも公式には発表していない裏話。
コカコーラはもともと、水で割って飲む頭痛薬でした。
あるとき薬局の人がまちがえて、炭酸で割ったものを処方してしまい、
それが人気になり、以来、清涼飲料水となりました。
そして、ペプシは胃薬だったんです。
当時のコーラには、痛み止めの成分としてモルヒネが入っていたそうです。
だから両社とも、そのことを公表できないんですって。
コーラにはコカインが入っているとか噂になりましたが、これが真相のようです。
・・と、ここで終わっては私らしくないですね。
私にだって中井貴一くらいの、シャレたジョークの1つや2つ、言えるんですから!
フフフ・・・
モンペと蚊
・・・アレ? ウケナイ? 中井貴一と、どこが違うの?